day of meirinsya architect                                                                                                                                                                          

偏心

ニュージーランドの地震で「偏心」が問題視されている。
偏心は重心(建築物自体の中心)と剛心(建築物にかかる力の中心)の距離が遠いほど偏心率が高くなり、ねじれ変形が発生する。CTVビルはエレベーター等のコアがRC造でその他の構造はS造であったため、地震の規模以上のねじれ変形が起きてしまった。柱が細かった様にも見えるが周期的な揺れだけなら「柳の構造」で揺れることによって緩衝できたのかも。

「五重の塔」は正方形の平面で重心と剛心がほぼ一致(偏心率0)し、心柱と呼ばれる通し柱が重心に配置され幾度の地震にも耐えてきた。「釣鐘堂」も同じ要領だが重心に鐘を釣ること自体も構造として考えられている為、戦時中に鐘を徴収された堂は倒壊することが多かったと聞く。

建築物の中では小規模な住宅でも、正方形の家に比べてL字やコの字の家は偏心率が高くなりやすく、前者といえども南側に大開口をとるようなプランは耐力壁の配置が難しく偏心しやすい。
「経年変化」「ロングライフ」等とともにやはり「バランス」が大切だなと感じました。

by meirinsya | 2011-02-25 11:23 | atelier